クレジットカードの不正利用は、誰でも遭う可能性のある犯罪です。さらに、被害額が高額になるという傾向も見られます。
今回の記事では、クレジットカードの不正利用についてのリスクと手口を踏まえた上で、効果的な対策を3点紹介します。
クレジットカードの不正利用によって大金を失ってしまわぬよう、今回の記事を参考にしていただけたら幸いです。
1.クレジットカードの不正利用とはどんな犯罪なのか?

クレジットカードの不正利用の対策を考えるために、まずはリスクと手口について確認しておきましょう。
クレジットカードを利用するリスクとは?
クレジットカード情報は、常に犯罪者から狙われていると言っても過言ではありません。
したがって24時間常にあらゆる場面で詐欺・不正利用にあわないための注意・対策が必要ですが、特に注意したい場面の特徴を二つに分けるとオフライン(店舗や身近な生活の場面など)とオンライン(インターネットやスマホの利用時など)があります。
近年の傾向としてはオンラインのクレジットカード不正利用被害が増えています。普段のショッピングをネットでする方も増えている分、詐欺師から狙われるリスクも高まっているということです。
クレジットカードの不正利用の手口とは?
クレジットカードの不正利用の手口には、スキミング、カードのすり替え、フィッシング詐欺などがあります。それぞれの特徴は以下の通りです。
・スキミングとはカードをスキャンして偽造カードを作られ不正利用されてしまう手口です。昔から存在した詐欺の手口で、ホテルやコンビニなどでクレジットカードを利用した際に専用のスキャナーなどでカードの情報が盗まれてしまいます。
・カードのすり替え詐欺は、クレジットカードを偽物のクレジットカードとすり替えられ、不正利用されてしまう詐欺です。すり替えても本人が気づかないように詐欺師は巧妙にカードをすり替え、その直後に不正利用をおこないます。
・フィッシング詐欺は、本物に似た偽物のWebサイトにクレジットカード情報を入力させてカードの情報を盗み取る詐欺となります。ネットショップに見せかける手法とネットバンクのふりをする詐欺サイトがあります。
クレジットカード詐欺手口の傾向としては被害者がしばらく被害に気が付かないほど巧妙におこなわれることです。
2. クレジットカードの不正利用対策の3つのポイント

クレジットカード詐欺は、手口が様々で巧みであるため、「これをしておけば万全」といえる万能な対策方法はありません。しかし、考えられるリスクに対しては、前もってできる対策を可能な限り行うべきです。そこで、クレジットカードの不正利用対策の3つのポイントについてご紹介します。
対策①オフラインでの対策
オフラインの詐欺に対してとれる対策は以下の通りです。
①暗証番号はなるべく他人から推測されにくいものにしておく
生年月日などの他から推測されやすい暗証番号は避け、1年に1回など定期的に番号の変更をしましょう。
②ICカードタイプに切り替える
ICチップにカード情報を記録できるICカードタイプのクレジットカードに切り替えれば、スキミング被害などに遭いにくくなります。(ICチップには多くの情報を登録することができ、セキュリティ機能も高いため、情報が抜き取られにくいという特徴があります)。
③盗難補償を付ける
もし、クレジットカード詐欺や盗難による不正利用に遭っても、盗難保険の付いたクレジットカードなら被害額を全額補償してもらえます。
以上に加えて、不用意に持ち歩かない、外出先では常に手元に置いておくなど、常に注意を光らせるように徹底しましょう。
対策②オンライン(インターネット利用時)での対策
インターネット利用時におけるオンラインでの対策は、以下の通りです。
①怪しい通販サイトで買い物をしない
文章が不自然なサイトや、あまりなじみのない企業名などの通販サイトで買い物をしないようにしましょう。他のサイトに比べて商品の値段が極端に安いようなサイトも要注意です。また、不審なサイトにアクセスすると、不正ソフトを埋め込まれてしまい、クレジットカードが盗まれてしまうこともあります。
②https対応(鍵付きの)サイトを利用する
クレジットカード情報を入力する場合は、必ずhttps化対応したサイトを利用するのがベストです。https化は、ユーザー側とクレジットカード会社以外にはクレジットカード番号がわからない状態で買い物ができる安全性の高いサイトです。urlがhttpからではなくhttpsから始まっているので、urlを見ればhttpsに対応しているか否か判別できます。
③クレジットカード情報をメールなどに書き込まない
不用意にどこでもクレジットカード情報を書き込むと、情報が外部に漏れる原因となることがあります。特に、メールなどにはクレジットカード情報を書いて送らないようにする配慮が必要です。
クレジットカードでの買い物は非常に便利で手軽ですが、プリペイド式のQRコード決済などのサービスもあるので、ネットでのクレジットカードの使用を必要最小限に抑えることも大切です。
対策③異変を感じたらすぐにカードをストップする
個人でどんなに慎重に対応していても、過去にクレジットカードを利用した店舗などで情報漏洩があるとクレジットカード情報が流出してしまい、被害に遭うことがあります。
- 身に覚えのない請求が上がってきた
- 急にクレジットカードの請求額が高額になった
- 日頃使っているパソコンからウィルスが検出された
- よく利用する通販サイトで情報の漏洩があった
上記のようなことが起こったら、クレジットカード情報か外部に流出している可能性があります。その場合は、すぐにカード会社に連絡をして、カードが使えないようにしておきましょう。なるべく早く気づくことで、被害を最小限に食い止めることができます。また、すでに被害が発生している場合でも早期に気が付くことで、盗難補償などのサービスが利用できる可能性があります。
3. まとめ
クレジットカードは、常に犯罪者から狙われています。
スキミングやフィッシング詐欺など、クレジットカード情報を狙っている詐欺師はいたるところに存在します。クレジットカードの不正利用を100%防ぐ方法は現実的には存在しないので、手口を踏まえた対策を万全に施すことやカードの利用を必要最小限に抑えることなどが重要です。
クレジットカードを不正利用されてしまわないように、この記事をぜひ参考にしてください。

